2010年11月19日金曜日

霜月十八日

先日、10冊の本をデジタル化するのに1時間と書いたが、1時間半ぐらいかかるようだ。
で、少し考えた。

仮にこの労働に時給1000円の価値があるとすると、90分で10冊の図書を処理するわけだから、1冊あたり150円のコストがかかることになる。
この作業に主に投入する機材として、スキャナとKindelが挙げられるが(裁断機とPCは除く)、両者のコストを6万円とし、減価償却に1200日(つまり使えなくなるまで約3年半)かかるとする。
一週間に30冊の本をデジタル化すると仮定すると、一年間には約1500冊、3.5年では5000冊オーバーが処理されることになる。つまり1冊あたり12円である。まぁ、現実にはそこまで大量の本を処理するわけでもなし、出来るものでもないので、20~50円ぐらいになるだろうか。
合計すると、一冊当たり180円前後のコストがかかっているわけである。

これは果たして妥当なコストなのだろうか。
文庫もしくは新書をBookoffで、100円で買うとするなら、だいたい300円ほどの出費というわけである。
状態のいいやつを400円程度で買う場合でも、500円。
まぁ、手が出ないとか腹にすえかねるとかそういう感情は湧きそうにない。

将来的にはDXあたりの9インチモデルを買い、論文なんかも抹殺したいところである。
ただし、学術書は註をチェックする必要が多いので、ページ送りが感覚的に行えない電子書籍は今一つ向いていない。一方通行的に読む小説などの読み物には向いているのだが。
このあたりが電子書籍が紙に劣る点だろう。ちょっと、うまく解決する方法を思い付けそうにない。

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