2010年11月3日水曜日

霜月三日

Scansnap S1500が届きにけり。

正直、これを買うのは結構迷っていた。発売から一年半ぐらい経っているので、昨今の自炊ブームの盛り上がりからするに、新製品が出てもおかしくない故。
とはいえ、出るかでないかわからない新製品を待つよりも、時間を買った方がマシであるとの判断を下した。

基本的に、僕がこれを使うのは、小説か新書あたりのサイズの図書をスキャンするときである。
つまるところkindleで読めるサイズというのが大前提なので、新書よりも大きなサイズだと都合が悪い。kindle DXやiPadを導入するなら話は別だが、当分は縁のない話である。
本当を言うと、日本語の歴史系論文で一番良く使われているA5サイズの図書を読めるDXサイズは、欲しいんだけどねぇ。それがあればウチにある論文のコピーの半分以上を粛清できるし。
現時点では色々と問題があるので、そこまでは踏み込めないとの判断を下しているので、まぁ二三年先の話になるだろうな。

すでに数冊の本を大学の電動式裁断機でぶった切っており、準備は万全である。
早速、スキャンにかける。
早い。これまで使っていたのだが一世代前のS500なんだから当然だが。それにしても早いのは快感である。すくなくともその早さに慣れるまでは。

学術雑誌だと、背表紙面に使っているノリが本紙の結構中側にまで浸みており、裁断機にかけても頁がバラバラになっていないことがある。
この点、さすがに商業用の文庫や新書だとかなりぎりぎりのラインで裁断しても問題なかったのだが、やはりあまり攻めすぎると頁が切り離せて居らず、エラーを引き起こすことになった。
ついでに今頃気付いたのだが、この手の本は薄い紙を使っている。やはり学術雑誌用の紙よりは良いものを使っているらしい。おかげでジャムりやすいような気がして落ち着かない。
文庫の場合、文字の位置も、結構綴じ代近くにまで配置されているため、裁断位置にあまり余裕を持たせすぎると、文字を裁断しかねない。難しいところだ。
ついでに、二枚同時に巻き込んでしまうトラブルは、一応は起きていないようだが、安心は出来ない。
しかし、これを確認するためには全文を読むしかないわけで(総頁から割り出せるかと思ったが、頁表記のない部分が多いため、あまり現実的ではない)、スキャニング後は裁断された図書を処分してしまう以上、どうにもならないような気がする。

なお、まだトリミングやなんやで結構処理する必要のあることは多いのだが、それは明日にでも仕事場で行うことにしよう。トリミングはAcrobatのあるこちらやるしかないが、リネームその他の作業はどこでも出来る。
ついでにこの次裁断すべき本も持って行っておこう。暇なときにはどんどんぶった切っておかないと、予想よりもスキャンに要する時間が短いので、追いつかれてしまう。
が、一応大学でやる作業なので、ラノベとかは見られると気まずかろうなぁ。というか、あまり下手を打つとまずいことになるかも知れない。ラノベ程度ならまだしも、コミックとかだと下手を打ちすぎるとまずかろう。
まぁ、ほどほどに、かつ上手くやるということで。

にしても、ファファード&グレイ・マウザーやコナンといった、往年の洋物ファンタジーを裁断していたのだが、こいつらはいわゆる「ラノベ」に入るんだろうかねぇ。

0 件のコメント:

コメントを投稿