2011年4月2日土曜日

卯月二日 史料のコピー

先月末、久しぶりに人文研に行ってきた。
学生証が年度末で一時的に切れるので、再発行までのタイムロスが惜しくての駆け込みである。

で、『清塩法志』から大量にコピーしてきた。180枚強で6300円ほど。専門書が一冊買える値段である。くそう。
年に数度行くのだが、行くたびに5k円ぐらい貢いでいる気がする。

もともとは、ここまで大量のコピーを行うつもりはなかった。前回コピーしていなかった部分をコピーするだけ……と思っていたのだが、いざ実物を見てみると、前回訪れたときより研究を進めていた分、必要となる史料が格段に増えていたことに気がついた。
つまり、前回は塩引数を記載する部分のみをコピーしていたのだが、研究方針が変わり、塩引の増減にかかわる部分と、塩の価格に関する部分をチェックする必要が生じたのである。
あるいは、塩税に関する部分もすべてチェックしたほうがいいのかもしれないが、その辺りについては今回は外しておいた。コピー数も、コピーにかかる時間もシャレにならなくなるので。

実のところ、こうした史料の大半は基本古籍庫にある各塩運司の塩法志を見ても、ほぼ同様の情報を手に入れることが可能である。というのも、こうした塩法志の大半は、光緒年間ごろに発行されているので、民国初期刊行の『清塩法志』とは情報がかぶって当然なわけである。
ならばわざわざ高い金を払う必要があるのかということになるが、実物を見てみると、清の最末期ごろに色々と悪あがきをしているのだが、それについての情報がばかにならないことに気付いた。
今回の研究では清代中期が主な対象となるのだが、知らん顔もできない。
かくして、必要な情報量はそれほど多くはないにもかかわらず、そこだけをピックアップすることもできないため、泣く泣く全部コピーすることになったわけである。

で、現在は大量にゲットしたコピーを、ファイルにとじるために折っているところである。ついでに最近コピーした論文も同じように折っているのだが、折り終わる前に心が折れた。
というわけで、こちらに逃げたわけである。

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